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Local SDGs Indicator都道府県版 ローカルSDGs指標

SDGs指標の基本

SDGsは正式名称を、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)といい、2015年9月の国連総会において採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書の中に位置付けられています。
 
 SDGsは17のゴール(取組み分野別の大きな方向性を示した文章)と169のターゲット(より詳細な取組みの方向性を示した項目)で構成されており、本Webサイト内では、17.1のようにゴールの数字17とターゲットの数字1を小数点付きで表示しています。さらに、各ターゲットの進捗状況を把握するためのグローバル指標(Global Indicators.グローバルと表現されていますが、実際は国ごとの進捗状況を把握するための指標)が232個(重複分を数えると244個)設定されています。
 
 日本国内では、内閣府地方創生推進事務局に設置された「自治体SDGs推進評価・調査検討会<自治体SDGs推進のためのローカル指標検討WG>」が中心となって、このグローバル指標を都道府県や市区町村の単位で把握するために、既存の政府等統計を活用したローカル指標リストを公開しています。ここでは、その指標リストも参照しながら、総合地球環境学研究所が研究蓄積を有している下記の6ゴールについて、(1)新たなローカル指標の提案、(2)既に提案されている指標の全国的な特徴を解説しています。
 
 ・食料(ゴール2)
 ・水(同6)
 ・エネルギー(同7)
 ・産業技術(同9)
 ・土地(同11)
 ・素材(同12)
 
 具体的には、それぞれの分野の専門家が、各ゴールの中で「もっとも包括的、かつ都道府県ごとにモニタリングする意義が高い」と判断した指標を1~3個ずつ選択し、それらの都道府県別の最新値を地図で示し、可能な指標については時系列的な変化も紹介しています。
 
 さらに、SDGsの達成に取組むにあたっては、ある取組みが複数のゴールやターゲットの改善に貢献する「同時解決」(もしくは相乗効果。シナジー)を意図すること、逆に一つのターゲットを改善しようとした時に別のターゲットが犠牲になる「二者択一」(トレードオフ)に注意することが必要です。このような視点から、複数の指標を組み合わせて全国の姿をみた場合に、どのようなことがわかるのか(わからないのか)という分析も試みています。「複数指標の組み合わせ」コーナーは、まだ試行錯誤の段階ですが、今後の研究成果にも是非ご注目ください。