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Local SDGs Indicator都道府県版 ローカルSDGs指標

複数指標の組み合わせ

6.4.1

水の利用効率(農業)

2.3.1

農業従事者1人あたり農業産出額

横軸の耕地面積あたり農業用水使用量は、農業における水利用効率を表しており、より少ない値の方が節水型の農業ということになります。グラフ1では、北海道に次いで、神奈川県や沖縄県などの農業が、他に比べて水利用効率が良いことがわかります。
一方、縦軸の農業従事者1人あたり農業産出額は、都道府県ごとの農業の平均的な経営規模を表しており、この額が高いほど1人あたりの経営規模が大きいと考えられます。グラフ1をみると、北海道がもっとも大きくなっています。
両軸の関係をみると、農業の水利用効率が高ければ高いほど、農業従事者1人あたり産出額が高い、という反比例の関係性があり、その傾向は太平洋ベルト外の非工業地域の方が強くなっています。農業分野における経済性を追求すると、水の利用効率は良くなるというシナジーの関係があるといえますが、その関係に必ずしも当てはまらない都道府県(大阪府など)もいくつかあること、農業には稲作・畑作・畜産のすべてが含まれていること等にも注意が必要です。

 
 

◇データ
 ・農業従事者数:農業構造動態調査(農林水産省、2018年)
 ・農業産出額:生産農業所得統計(農林水産省、2018年)
  ※農業産出額には、耕種、畜産、加工農産物を含む。
 ・農業用水使用量:日本の水資源の現況(国土交通省、2015年推計値)
  ※農業用水量とは耕地面積や単位用水量、家畜飼養頭羽数等を基にした推計値である。
 ・耕地面積:作物統計調査(農林水産省、2015年7月15日現在)